ヒトもすなるblogといふものをネコの私もしてみんとて、するなり。

2005年11月22日

ブックレビュー「人工生命と進化システム」

人工生命と進化システム(編集:ATR進化システム研究室)の感想です.
タイトルに「人工生命」とついている通り始めに有名な人工生命の"Tierra"の割と詳しい解説がありました.

Tierraはプログラムそれぞれが独自のCPUを持っているバーチャル世界で,メモリなどの資源を奪い合いながら個々のプログラムが複製を繰り返していくプログラムです.
ただし自己を複製するときに時々ミスが生じることで突然変異を起こし,その結果最初のプログラムから,寄生をするものやその耐性を持ったものなどが進化によって発生するというものです.

この辺までの話はわりと有名な話なので知っていたのですが,この本では実際にTierraでどのようなプログラムの進化の手法が用いられたのかを丁寧に説明してありました.
驚いたのはTierraではほとんどアセンブラに近い状態でプログラムが進化していたことです.
Genetic Programmingというのは知っていて自分も興味を持っていたのだけれど,まさかそこまでプリミティブな部分で進化を行わせているとは知らなかったので勉強になりました.

ただ,上のようなかなりマニアックな技術的説明が多く,プロダクションGAなどよく分からない手法が多くて読むのに結構てこずりましたよ(´・ω・`)
それでも個人的には勉強になった本でした(´ー`)ノ

投稿者 CopyCat : 2005年11月22日 20:53

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