ヒトもすなるblogといふものをネコの私もしてみんとて、するなり。

2005年10月01日

ブックレビュー「認知発達と進化 認知科学の新展開」

認知発達と進化 認知科学の新展開」(著:友永 雅己 他)を読みました.

タイトルに「認知発達」と書いてあるとおり主にヒトの認知の発達過程の本です.
生物の認知能力が「氏か育ちか」というのはよく言われることだけれども,具体的になにが生まれつき備わったもので,なにか誕生後に獲得したものなのかを,実験からわかっていることや仮説に基づいたモデル化とその検討によって豊富に示されていました.
個人的にこの辺のことはあまり詳しくなかったので結構勉強になりました,が,専門書なので難しかったですよ.
ほかにもコネクショニストモデルや統計的アプローチなんかのモデル化のアプローチが勉強になりましたねぇ.

認知の発達過程は乳幼児を用いた実験が多かったのですが,どうしても視覚に基づいた実験が多くなるのは仕方ないですね.
でも視覚って難しいんだよなぁ…

投稿者 CopyCat : 2005年10月01日 21:32

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